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作例の映像を、動画ファイルとしては1本も持っていません

2026年10月9日 · Taro(KAZENA代表)

作例の映像を、動画ファイルとしては1本も持っていません。10月8日に公開した KAZENA Motion のページには15秒の作例が11本並んでいますが、そのうち10本は MP4 ではなく、HTML・CSS・JavaScript として書かれていて、開いた人のブラウザの中でその場に描かれています。残りの1本は自社のオリジナルアニメ NINJA-極- の告知映像で、これだけは実際の映像を15秒に編集したものです。作例に出てくるブランドは、NINJA-極- と自社製品の KAZENA Books を除いて、すべてコンセプト作品のための架空のものです。

こうした理由は2つあります。1つは、見に来た人に重い物を送りたくなかったからです。動画を11本並べたページは、ほかに何も読み込まないうちから、それだけで大きな通信量になります。もう1つは、作例そのものが我々の作り方の証拠になるからです。コードで作ると言いながら、ページに置いてあるのが書き出した動画だけなら、言葉と現物が合いません。

中身はこうなっています。1本の作品は、時刻を受け取って、その時点の絵を返す1つの関数です。0.0秒を渡せば最初のコマ、7.5秒を渡せばその瞬間のコマが返ります。絵を作る中では、現在時刻も乱数もタイマーも使いません。同じ時刻を渡せば、何度尋ねても同じ絵が返ります。

この決まりを守ると、映像が検査できるものになります。我々は作品ごとに、PC の画面で10コマ、スマホで10コマを機械に撮らせました。ブラウザの時計を偽物に差し替えて、狙った秒数に合わせてから撮る、という作り方です。目で眺めてだいたい動いていると言うのではなく、同じコマを何度でも取り出して並べられます。

そうやって撮ったコマから見つかった不具合を書きます。スマホの画面で価格の文字が切れていました。LUMA の見出しが、思っていない所で折り返していました。地図に入れた文字が小さすぎて読めませんでした。VOLTA の車と、スマホの配置での性能の数字が、上の端で切れていました。Teluk Nusa の地名が右の端で切れていました。1か所は枠の高さが0になっていて、中の絵がまったく出ていませんでした。

全部、見つけたその日に直しています。動画ファイルなら、文字を1つ動かすためにもう一度書き出して、差し替えて、置き直す必要があります。ここではどれも1行の修正でした。差を直すのが安いと、直す回数が増えます。

大きさの書き方も変えました。画面の幅ではなく、入れ物の幅を基準にして全部の寸法を書いています。おかげで、同じ作品がページの頭の大きな枠でも、トップページの細い帯でも、作例一覧の小さなサムネイルでも、同じ比率で収まります。1本の作品を、3つの大きさのために3回作る、ということをしていません。

縦長の画面では、同じ関数が別の構図に切り替わります。横長の絵を切り抜いているのではなく、縦のために組み直した配置を別に持たせています。

お客さまにお渡しするものは、比率ごとの MP4(H.264・30fps)と、制作ソース一式です。ソースは HTML・CSS・JavaScript と README で、使ったフォントと音源の一覧も付けます。来年、価格の数字や1文を差し替えたくなったときに、作り直さずに直せるようにするためです。

ここは良いことばかりではないので、代わりに何を捨てたかを正直に書きます。我々の納品物には After Effects や Premiere のプロジェクトファイルが入りません。つまり、映像の業界で広く使われている道具を前提にしている制作会社や社内のデザイナーには、そのまま渡せません。ソースを渡しても、開いて直せるのはコードを書く人です。価格や1語の差し替えのような小さな変更は作り直さずにできますが、構成を変えるような大きな変更には、新しい制作が必要になります。再編集できるという言葉が、どこまでを指すのかを曖昧にしないようにしました。

失敗も書きます。このやり方で最初に作ったのは、20秒の宣伝映像1本でした。できあがったものを並べて見て、手本にしていた映像の水準が低すぎると自分で判断しました。これでは買いたいと思ってもらえません。言い訳のしようがなかったので、丸ごと捨てて、15秒の作例を11本作り直しました。コードで作れることは、作ったものの質を何も保証しません。道具の選び方は、仕事の代わりにはなりませんでした。

もうひとつ、あとから効いてきた違いがあります。書き出した動画ファイルは、自分の中身について何も答えてくれません。1年後に価格の数字だけを変えたいとき、ファイルを開いても、その数字がどこに書いてあるかは分かりません。コードなら読めます。読める状態で残っているかどうかが、来年その映像を直す費用を決めます。我々が自分たちの作業の記録を毎回残しているのと、同じ考え方です。

最後に今の状況を書いておきます。KAZENA Motion は、まだご注文・お見積り・お支払いを受けていません。動画制作の KBLI(事業分野の許可)を会社に追加する手続きをしている途中で、取れるまでこのページはご紹介だけです。載せている価格はすべて予定の価格で、最初の90日の実際の案件を見てから見直す前提です。受付を始めたときの知らせは、ページから頼めます。許認可については自社の手続きとして書いているだけで、私は弁護士でも税理士でもありませんので、ご自身の事業の登録については専門家に確認してください。

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KAZENAのアプリを使った感想、直してほしいところ、「こんな機能が欲しい」という提案——インドネシアやフィリピンの中小企業オーナーさん、フリーランスの方の声こそ、私たちが一番聞きたいものです。インドネシア語・英語のメッセージには、現地を知り尽くした仲間が応えます。また、KAZENA Booksはフィリピンとインドネシアでの展開がすでに決まっています。それ以外の国で一緒に展開してくださるパートナー企業様、システムのご購入をご検討の企業様も、お気軽にご連絡ください。新しいシステム開発のご相談もお受けしています。少人数のチームのため、すぐの着手をお約束できないこともありますが——日本品質(メイド・イン・ジャパン)のものづくりで、現地の商売に寄り添う開発を、一件ずつ丁寧に。

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