KAZENAKAZENA
記事一覧へ

5つ目のプロダクトと、その全部を描いてくれた仲間のこと

2026年7月20日 · Taro(KAZENA代表)

今日、KAZENAの5つ目のプロダクトの土台が、ようやく形になりました。ひとことで言えば、毎日の暮らしのための家計アプリ——お金の「日記」のようなものです。まだ静かに準備を進めている段階ですが、土台ができたことを、まずはここに書き留めておきたいと思います。

5つ目のプロダクトの機能をアイコンで——ダッシュボード、収入、支出、予算、負債、arisan、純資産、インポート/エクスポート、貯蓄、レポート、請求。

ただ、最初に正直に言っておきたいことがあります。このプロダクトの構想を描いたのは、私ではありません。創業のときからずっとそばにいてくれる、インドネシア人の仲間です(いつものように、名前は伏せておきます)。仕様書を一から書き下ろし、何を作るのか、なぜ作るのか、どう戦うのかまで——その全部を、彼が練り上げてくれました。私は、その設計に恥じないものを形にする役目です。

彼が描いたのは、「もう一つの予算表」ではありませんでした。彼の言葉を借りれば、これは“お金の暮らしのOS”です。スプレッドシートの速さと自由さはそのままに、銀行アプリのような自動化を足す。そして何より、この国の暮らしにそのまま馴染むこと——arisan(回転貯蓄)、THR、ザカート、eウォレットやQRIS、そしてWhatsApp。海外のテンプレートには決して作れない、生活のかたちに寄り添う設計です。スプレッドシートの良いところは残し、その痛いところだけを消す。彼の発想は、いつも現実の暮らしから始まっていました。

そして、彼の描く地図は、私が思っていたよりずっと大きなものでした。インドネシアとフィリピンだけではない。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアまで——一つのアプリで、いくつもの国、いくつもの通貨に寄り添いたい、と。その一言が、最初の日から設計の前提になりました。国が違えば、お金の習慣も、通貨も、言葉も違う。それでも同じ土台の上で成り立たせる——それが、彼が私に手渡した宿題でした。

正直に打ち明けると、いちばん苦戦したのは、その土台——データベースの設計でした。手で打ち込むスプレッドシート的なグリッドと、いつか写真やWhatsApp、AIが同じ記録を生む未来。その両方を、たった一つのデータの形で支えなければならない。おまけに口座ごとに通貨が違い、一人ひとりのデータは本人以外の誰にも見えてはいけない。何度も行き詰まりました。けれど、ようやく——本当にようやく、その土台が立ちました。ここが崩れなければ、この先どんな機能も、この上に積んでいけます。

以前、「任せることと、丸投げすることは違う」と書きました。今回、それを身をもって確かめました。構想は仲間が描いてくれた。でも、その中身を自分でも隅々まで理解したうえで作る——それができて初めて、彼の設計に本当に応えられる。中身が分かるからこそ、彼の描いた線を一本も曲げずに形にできるのだと思います。

土台はできました。ここからが本番です。彼が描いてくれた地図を頼りに、一行ずつ、丁寧に積み上げていきます。いつかこのアプリが、どこかの国の誰かの、毎晩の小さな安心になれたら——そう願いながら、今日はここまで。

あなたの声を聞かせてください

KAZENAのアプリを使った感想、直してほしいところ、「こんな機能が欲しい」という提案——インドネシアやフィリピンの中小企業オーナーさん、フリーランスの方の声こそ、私たちが一番聞きたいものです。インドネシア語・英語のメッセージには、現地を知り尽くした仲間が応えます。また、KAZENA Booksはフィリピンとインドネシアでの展開がすでに決まっています。それ以外の国で一緒に展開してくださるパートナー企業様、システムのご購入をご検討の企業様も、お気軽にご連絡ください。新しいシステム開発のご相談もお受けしています。少人数のチームのため、すぐの着手をお約束できないこともありますが——日本品質(メイド・イン・ジャパン)のものづくりで、現地の商売に寄り添う開発を、一件ずつ丁寧に。

お問い合わせへ

他の記事もどうぞ