私が出会う小さな商売のオーナーの多くは、一日中忙しく、お金は絶えず出入りしている。それなのに「今月はいくら儲かりましたか?」と聞くと、黙ってしまう。関心がないからではありません。その数字が、一度もはっきり見えたことがないからです。
一番よく見かける落とし穴は、売上を儲けと同じだと思ってしまうこと。一日の終わりに引き出しがお金でいっぱいなのは気持ちのいいものですが、それは必ずしも利益ではありません。入ってきたお金からは、出ていくべきものがまだ引かれていないのです。
真実はシンプルです。利益とは、すべての費用を引いたあとに残るもの。忘れやすい費用も含めて、です。家賃、廃棄した材料、交通費、そして——最も見落とされがちな——あなた自身の時間の価値。それらを一つも数えなければ、あなたの「利益」はただの幻です。
シンプルな月次の習慣があります。すべての収入を足し、すべての費用を引く。自分の費用の合計を知らなければ、利益は永遠に分かりません。それほど素朴で、それほど強力です。
ここで“利益率(マージン)”が効いてきます。忙しくてもマージンが薄い店は赤字になりうるし、暇でもマージンが健全な店は勝てる。忙しい=儲かる、とは限らない——これに気づくだけで、意思決定の仕方が変わります。
さらに一歩踏み込むと、商品ごとの利益を知ること。多くの場合、一つ二つの商品が静かに商売全体を支えていて、ほかは忙しいだけで実りが少ない。それが見えたとき、どれを伸ばすべきかが分かります。
これも、私たちが KAZENA Books を作っている理由です。収入と支出さえ記録すれば、損益は自然と姿を現します。推測をやめ、把握が始まる。目指すのは複雑な数字ではなく、たった一つの明快さ——この商売は本当にお金を生んでいるのか、です。
小さな商売にとって、一番大事な数字は「いくら売れたか」ではなく「いくら残ったか」です。もしその数字をずっと“推測”するしかなかったのなら、はっきり見てみる時期かもしれません。そしてこのことについて話や質問があれば、いつでも喜んでお聞きします。
あなたの声を聞かせてください
KAZENAのアプリを使った感想、直してほしいところ、「こんな機能が欲しい」という提案——インドネシアやフィリピンの中小企業オーナーさん、フリーランスの方の声こそ、私たちが一番聞きたいものです。インドネシア語・英語のメッセージには、現地を知り尽くした仲間が応えます。また、KAZENA Booksはフィリピンとインドネシアでの展開がすでに決まっています。それ以外の国で一緒に展開してくださるパートナー企業様、システムのご購入をご検討の企業様も、お気軽にご連絡ください。新しいシステム開発のご相談もお受けしています。少人数のチームのため、すぐの着手をお約束できないこともありますが——日本品質(メイド・イン・ジャパン)のものづくりで、現地の商売に寄り添う開発を、一件ずつ丁寧に。
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